たいが鍼灸整骨院 院長 尾崎です。
6月も中旬にはいり、梅雨時期でもありますが、あと1か月程すると
高校野球も夏の選手権大会が始まっていきます。
最上級生はここまで頑張ってきたことをすべて出し切って頑張ってもらいたいです♪♪
当院に来院されている野球選手の中でも特に多いのが・・
です。
その中でも、小学生や中学生の選手達が多くなっています。
今年の秋から軟式の中学生はボールが変わり、今までのボールよりも少し
大きさが大きくなり、重さも数グラム重くなるとのことです。
この取り組みは軟式の中学生が次の高校生になってもスムーズに高校野球に
はいっていけるようにということで取り組まれたみたいです。
がしかし・・
ただただ心配なのが、ケガです。
多少変わっただけと思われがちですが、その変化に体がどれだけついていき、
どれだけ負担がかかるかということがなによりの不安材料です。
それでは、野球肘よはどういった症状なのかをご紹介していきます。
野球によるスローイング動作、特に成長期の投手に多く発生するオーバーユース(使いすぎ)に起因し、
投球側の肘の内側、外側、肘頭に発生する投球時の疼痛が主症状であるスポーツ障害です。
徐々に発症する場合が多く、慢性化しやすいため肘の疼痛が出現したら注意を要します。
投球動作の加速期は、肘関節屈曲、外反、前腕回外位をとります。
肘の内側部が投球動作時に回内屈曲筋によって牽引力が加わり、回内筋群や内側側副靱帯、
尺骨神経がストレッチされ、内側に微細損傷が発生します。
重症例では上腕骨内側上顆骨が牽引力によって剥離骨折を起こします。
逆に肘外側にある上腕骨小頭や橈骨頭に圧迫力が加わり、骨の壊死、欠損、遊離体などの離断性骨軟骨炎が発生します。
減速期に肘伸展位で、尺骨肘頭に牽引力が加わり剥離や疲労骨折などの変化をきたします。
症状・・
内側型では明らかな肘内側の圧痛、腫張、投球時の肘痛、肘の可動域制限、時に小指側のしびれ感が出現します。
外側型では肘外側の疼痛に加え、ロッキング症状を呈することがあります。
後方型では肘後方の圧痛、投球時痛、ロッキング症状を呈します。
10歳~16歳の小中学生の男の子に多くなります。
野球肘だけに関わらずスポーツをする上では、日常のコンディショニングが大切になってきます。
練習の前はだいたい時間を取り、ストレッチや柔軟等を行いますが、練習後は時間がないから行わないと
いった選手が多く見られます。使いっぱなしの状態にしているということです。
そこで日常のコンディショニングとして・・
練習前後のストレッチは、すべての障害を予防する意味でとても大切です。
肩や肘のストレッチは必ず行いましょう。また、ピッチングは全身運動なので、股関節や体幹の柔軟性も必要です。
肘関節に限れば、前腕屈筋群、伸筋群のストレッチングがポイントになります。
ピッチング後のアイシングも有効です。ただし、「痛みを感じたり、投球数が多くなったりしても、アイシングをすれば大丈夫」
ということではありません。アイシング時間としては、約5分~10分を目安にしてください。
「ゼロポジション」肩甲棘と上腕骨が一直線になる位置をゼロポジションと呼びます。
では、なぜゼロポジションがいいかというと・・
ゼロポジションでは、肩を支えている回旋筋腱板(棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋)と
呼ばれる4つのインナーマッスルのバランスが最も良く活動できる状態となり、
肩の外旋がスムーズに動き、安定した肩の動きを導く事ができます。
これにより一直線になるように投球することで野球肘を防ぐことができます。
野球肘は、使い過ぎや投球フォームが原因でなることがほとんどになりますので
投球フォームや使い過ぎの見直しを行い、ストレッチ等を必ず行うようにしてくださいね。
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