こんにちは!ひのうえ鍼灸整骨院です。
競技スポーツにおいて「怪我の予防」はとても大切なことです!
しかし、怪我の予防といってもウエイトトレーニングやストレッチ、テーピングなど様々なアプローチがありますよね。
「きちんと睡眠をとらないと体が回復しないし、集中力が低下して怪我をする」ということはなんとなくわかっていると思いますが、
・十分な睡眠はどれくらいか?
・なぜ睡眠が必要なのか?
はっきり答えられない人がほとんどだと思います。
そこで今回は少し詳しく睡眠についてお話したいと思います。
睡眠には2種類あることを知っていますか?
体だけ休ませるレム睡眠と脳と体を休ませるノンレム睡眠があり、およそ90分サイクルで入れ替わっています。
ちなみに、夢を見るのはレム睡眠(脳は起きているから)の時と言われています。
ここで1番大事なのは、ノンレム睡眠の時間帯に成長ホルモンが分泌されているということ!寝てすぐと、寝てから3〜4時間後くらいの間に分泌されています。
6時間睡眠だとレム睡眠とノンレム睡眠が2回ずつ交互に繰り返されているということ、つまり成長ホルモンが2回分泌されていることになります。
忙しくなると睡眠時間を削ってしまう人が多いと思いますが、いつもより睡眠時間を90分延ばすと成長ホルモンが1回多く分泌されます。成長ホルモンが多く分泌されればそれだけ上記の効果を得られるということです!
アンケート調査の結果、6時間睡眠の選手は8時間睡眠の選手に比べ怪我をする確率が約2倍、6時間睡眠と9時間睡眠の選手を比べると約4倍の差があるというデータがあります。
(Milewski et al,2014より)
グラフのように、少ない睡眠時間の選手ほど傷害の発生率が高い傾向が認められました。
グラフを見れば7時間睡眠でも怪我の発生率が高いことがわかりますね。
筋肉が作られるのは、トレーニングを終えて夜寝ている時だということが研究により判明しています。
寝ている間に傷ついた場所を修復し、以前より太い筋肉に生まれ変わって成長していくのです。トレーニングや食事で栄養を摂ることに次いで、睡眠をとって筋肉をしっかり休ませることも大切な要素ですね。
ある研究において、6時間以下の睡眠の人は、7時間以上睡眠をとっている人に比べて風邪を引く確率が4倍以上という結果が出ています。(Prather,2015)
アスリートは激しい運動により免疫機能が落ちていることも多いので、7時間以上必要かもしれませんね。
世界のトップチーム、プレイヤーにはスリープコーチがいたりもします!
自分の体のために1度睡眠を見直してみましょう!
効果が実感できますよ(^o^)/
参考文献
Milewski et al
Chronic Lack of Sleep is Associated With Injuries in Adolescent Athletes.
Journal of Pediatric Orthopaedics
2014,34(2)
Prather et al
Behaviorally Assessed Sleep and Susceptibility to the Common Cold.
SLEEP,2015,38(9)