おはようございます。受付の土肥です。
今回は「痛み」について調べてみました。
痛みは持続する時間や原因などによって分けられます。
・比較的短い時間で痛みが消える「急性疼痛」
・痛みが長く続く「慢性疼痛」
・炎症/刺激による痛み「侵害受容性疼痛」
→怪我をした時、火傷をした時、骨折をした時などに感じる痛みのこと。
・神経の痛み「神経障害性疼痛」
→見た目には傷や印象は無いけれど、神経が傷つくことによって起こる痛みのこと。
・心理的な原因による痛み「心因性疼痛」
→病的な要因が無く、心理的な要因で起こる痛みのこと。
怪我などによって皮膚や内臓などの神経終末である侵害受容器というものが刺激されて侵害受容性疼痛が起きます。
神経そのものが損傷して痛みでる神経障害性疼痛は、神経のケガではありますが、痛みが出る仕組みはケガの仕組み以外にもさらに複雑なメカニズムがあります。
〈特徴的な症状〉
などがあります。
また、神経障害性疼痛の原因となる疾患・病態には主に次のようなものがあります。
などです。
これは従来、さまざまな治療に反応しない、原因がよく分からない痛みを心の問題としてきた名残のようです。
最近の研究では、心が病んでいる・・・のではなく、脳の機能的な変調によることが解明され始めているようです。
中枢神経障害性疼痛とも呼ばれています。
痛みが起きるメカニズムはいくるもありますが、一度痛みが出てしまうとその種類にかかわらず、痛みそれ自体が悪循環を起こしてしまうことがあります。
痛みは体の緊張を高めます。
これは交感神経という、自律神経の中で体の緊張を高める神経が興奮するからです。
そのため血管が収縮し、筋肉の緊張も高まるため、さらに血流が悪化します。
血流の低下が持続すると徐々に組織が酸素欠乏となり、また新陳代謝が悪化し組織が障害されてしまいます。組織が傷害されると各種発痛物質が産生され、これらが痛みを誘発するようになります。
痛みがあれば必ずこのような悪循環になるというわけではないのですが、悩み事と一緒で、一度なってしまうとなかなかここから抜け出せなくなってしまいます。
さらに、必ずしも痛みだけが原因でこの悪循環が起きるわけではなく、知覚神経の異常興奮=神経障害や、筋の過緊張(肩こりなど)、血管攣縮や末梢循環障害(糖尿病)などから、この悪循環に陥ってしまうこともあるそうです。慢性的な痛みがある場合は、多少このような悪循環が起きていることが多いようです。
痛みには、
①外的刺激から危険を察知し、からだを守る(防御反応)
②からだに異常があることを知らせる(警告・危険信号)
という重要な役割があります。これらは「生命活動に必要な痛み」と言えます。
しかし「必要以上に長く続く痛み」や「原因不明の痛み」のように「生命活動には必要でない痛み」もあります。
このような痛みは、痛みそのものがストレスの原因になったり、不眠やうつ病など他の症状・疾患を引き起こしてしまいます。
「治療が必要な痛み」は我慢せず、慢性化する前に、適切な治療が大切ですね。