治療日誌

スポーツ貧血〜Part2〜

2019.11.05

こんにちは、ひのうえの鍼灸整骨院です!

今回はスポーツ貧血(鉄欠乏性貧血)の治療についてお話します。

まずは貧血の症状についてです!

貧血の主な症状

疲れやすい、食欲不振、だるい頭痛、動悸・息切れ(高地に行ったときの感覚)、眼瞼結膜蒼白(アッカンベーの状態でまぶたの裏が白い)、爪の変形、ボーッとして集中力が低下するなどの症状がみられます。

パフォーマンスへの影響

鉄欠乏性貧血で体が酸素不足になると、有酸素運動の能力が低下するので持久力が下がります。だるくなったり疲れやすくなったりもして、競技パフォーマンスに影響が出たり、いつも出来ていたトレーニングが思うように出来なくなったりします。
ジワジワと貧血が進行した場合、酸素不足の状態に体が慣れてしまい症状に自覚が持てない場合があります。以前のような調子が出ない、一生懸命トレーニングしても記録の伸び悩み(あるいは低下)が続く時は貧血を疑ってみましょう!

☆簡単にできる貧血判断の目安☆

下まぶたの内側の色に現れる貧血のサイン

貧血が進むと、目の下を引っ張って下まぶたの内側の色をみると本来は充血しているはずが、白っぽく見えます!
ただし、軽い貧血でははっきりしません。診断は採血をして血液を調べることで確定します。

貧血の治療

治療の主体は鉄剤の服用です。
食事だけで改善したいと思う人が多いですが、ある程度進行した鉄欠乏性貧血は食事だけではなかなか改善がみられませんまずは鉄剤での治療を行い、再発予防の目的としては食事改善が有効です!

「アスリートの貧血対処7ヶ条」をご存知ですか?

日本陸上競技連盟がアスリートの健康確保のため、貧血の予防・早期発見・適切な治療を目指し「アスリートの貧血対処7ヶ条」を作成しました。スポーツをする人だけでなく、指導者や保護者など周りにいる人も知っておくことが大切です!

【アスリートの貧血対処7ヶ条】

①食事で適切に鉄分を摂取

質・量ともにしっかりとした食事で、1日あたり15〜18mgの鉄分を摂ります。普段から鉄分の多い食品を積極的に食べましょう。

②鉄分の摂りすぎに注意

鉄分を摂りすぎると、体に害になることがあります。1日あたり鉄分の耐用上限量は男性50mg、女性40mgです。鉄分サプリメントを摂りすぎると、この量を超えますので、注意しましょう。

③定期的な血液検査で状態を確認

年に3〜4回は血液検査を受けて、自分のヘモグロビン、鉄、フェリチンの値を知っておきましょう。フェリチンは身体に蓄えられた鉄分量を反映するタンパク質で、鉄欠乏状態で最も早く低下する敏感な指標です。ヘモグロビン値は最後に低下しますので、貧血では体の鉄分量は極度に減っています。

④疲れやすい・動けないなどの症状は医師に相談

疲れやすくパフォーマンスが低下する時は、鉄欠乏状態や貧血かもしれません。早めに医師に相談しましょう。

⑤貧血の治療は医師と共に

鉄欠乏性貧血の治療の基本は飲み薬です。医師に処方してもらいます。ヘモグロビン値が正常に回復してからも3ヶ月間は続けましょう。

⑥治療とともに原因を検索

鉄欠乏性貧血には原因が必ずあります。治療を受けるだけでなく、消化器系、婦人科系、腎泌尿器系などの検査を受けましょう。

⑦安易な鉄剤注射は体調悪化の元

鉄剤注射は投与量が多くなりがちで、鉄が肝臓、心臓、膵臓、甲状腺、内分泌臓器や中枢神経などに沈着し、機能障害を起こすことがあります。体調不良とかパフォーマンスが思い通りでない、といった理由で、鉄剤注射を受けることはもってのほかです。鉄剤投与が注射でなければならないのは、貧血が重症かつ緊急の場合や鉄剤の内服ができない場合です。

 

今回はここまで!
長くなってしまったので、貧血の予防については次回お話していきますね☆


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