本院の杉本です。
12月に入り、かなり寒くなってきました。
それに今年ももう終わりに近づいてきました。身体の疲れも出てきていると思います。それから、クリスマスやお正月と年末年始にはイベント事が沢山あります。それにともなって、ローストチキンやおせち料理などのおいしい料理をたくさん食べると思います。
そこで、今回は食べ過ぎによって起こる、身体の変化や治療を東洋医学の考えで紹介したいと思います。ツボもいくつか紹介しますので、お灸をしてみるなどもいいかなと思います。
脾気虚証(ひききょしょう)
脾気の不足により脾働き(消化器の機能)が低下した状態のこと。飲食の不摂生(暴飲暴食)や情志の失調(思い考えすぎる)、過労などによって脾気が消耗することで起こります。
症状
①食欲不振-消化吸収が低下しているため食欲不振で飲食量が減少する。
②お腹が張る(腹脹)-消化吸収がすすまないため、お腹が張る。特に食後にお腹が張ることが多い。
③大便溏薄-大便溏薄とは?→便に水分が多いこと、軟便であること。消化吸収の働きが低下しているため、水分の多い便(軟便)がでる。
④倦怠感・疲れやすい・四肢がだるい-脾気が不足すると身体に倦怠感があり疲れやすく、四肢にだるさを感じるようになります。
⑤自汗-自汗とは?→やたらと汗が出ること。暑くなくても、それほど動いてなくても汗が出る。
⑥面色萎黄-くすんだ黄色い顔色。脾病では顔色が黄色くなりやすい。
⑦脈無力-気の不足のため脈が弱くなる。
「治療方法」→脾を健やかにして脾気を補う
『経穴』
①脾兪-脾気を補う。
②足三里-脾胃の働きを高める。
③気海-元気を補う。おへそから指2本分下のところ
④太白-脾の原穴。脾の病に用いられることが多い。
⑤三陰交-脾胃の働きを高める。うちくるぶしから指3本分上のところ
⑥中脘-胃の募穴。胃の働きを高める。(胃は脾を助ける働きがある)おへそから指4本分上のところ足三里-脾胃の働きを高める。
脾胃湿熱症(ひいしつねつしょう)
脾胃に湿熱が生じた状態。暴飲暴食・味の濃いもの・脂っこいもの・甘いもの・アルコールなどの摂りすぎによって起こりやすい。
症状
①上腹部の膨満感・食欲不振・悪心,嘔吐-湿熱により中焦(脾胃)の働きが失調し、上腹部に膨満感が発生する。それにより、食欲不振となり、悪心(気分が悪くなる、吐き気がする)・嘔吐(吐いてしまう)の症状となる。
②体や四肢が重だるい-湿のため身体や四肢が重だるくなる。
③身体がほてる・発汗するが熱感がとれない-湿熱のため粘りが生じているため、汗をかいても熱が体外へ発散されにくい。それにより、熱感がとれにくい。
④皮膚掻痒-ほてりにより熱が発生。それにより体表部で熱がこもり痒みが生じる。
⑤口苦・口が粘る-湿熱が停滞して口が苦くなる。また、粘る。
⑥大便溏薄(軟便)・臭気が強い便ですっきりでない-脾の運化が失調すると軟便・下痢(大便溏薄)となる。また、湿熱のため臭気の強い便となり、すっきりと出ない。
⑦脈数・滑脈-脈が早くなる。
「治療方法」→湿熱を除く
『経穴』
①中脘-胃の募穴。胃の働きを改善し、悪心嘔吐を緩和する。
②章門-第11肋骨前端下際。脾の募穴である。脾の運化を改善する。腹部の膨満感の治療にも用いることもある。
③豊隆-痰を取り除くのに用いられる。外くるぶしと膝裏を結びその真ん中のところ
④内庭-胃の榮穴。胃の熱を取り除く。
⑤内関-吐き気・嘔吐の改善などによく用いる。
⑥脾兪・胃兪-脾胃の機能を改善する。曲池・合谷-熱を除く。
⑦曲池・合谷-熱を除く。曲池:肘を曲げた時にできるシワの端っこ 合谷:手の甲で人差し指と親指の付け根の骨が交わるところ
今回は2つ紹介させてもらいました。簡単に取れるツボもありますので、是非試してみてください。
身体に気をつけて、良い年末年始をお過ごし下さい。
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