治療日誌

いたーい!こむらかえり

2020.09.01

暑い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。

ひのうえ鍼灸整骨院、竹村です。

今日から9月!

夏バテでしんどいなんて方も多いと思います。

この夏はホントに暑い。

それにコロナもあって外に出てなかったり、マスク必要だったりと、なにかとストレスが多い。

それに運動不足が重なって、腰痛の方が多いです。

 

これから少し朝晩が涼しくなってくると、増えてくるのが

“ふくらはぎのこむら返り”

こむら返りは、貧血、過労、発汗過多、下痢、発熱、冷え、加齢、偏食、寝不足、寒さや湿気の影響などによって起こるとされています。

おおむね体内のミネラルバランスが崩れることにより筋肉がひきつる状態とされています。

こむら返りは特に中高年層に多く見られるトラブルです。

人間は年齢を重ねると筋肉量が減り、血行も悪くなりがちです。さらに疲労もたまりやすくなるため、こむら返りのリスクが高まってしまいます。

また、妊娠中の女性も、「ミネラルバランスが崩れる」「腹部が下半身を圧迫して血行が悪くなる」「体重増加で足に負担がかかる」といった理由で、こむら返りを起こしやすいといわれています。

運動時や就寝時は、水分不足でこむらがえりが起きやすくなります。

運動中は、スポーツドリンクなどで水分とミネラルをこまめに補給しましょう。

また、運動前にカリウムが豊富なバナナを食べるのも予防になります。

就寝前にコップ1杯の水を飲むことも有効です。

 

ここで東洋医学的に見てみましょう。

東洋医学では、足がこむら返りになるのは大まかに3つに整理できます。

①血虚

東洋医学では、血(けつ)は筋肉や組織に栄養をあたえている液体、いわばガソリンのようなものと考えます。

血が不足すると、目がかすんだり疲れたり、筋肉がひきつったり、めまいがしたり、爪がかけたりと、さまざまな不調がでてきます。

②陰虚(津液不足)

陰(津液)は体内をめぐって組織や細胞に潤いと栄養をあたえている体液です。

これが不足すると、潤いが届かないことで熱がさまされず、熱がこもったような状態になり、筋肉もひきつりやすくなります。

陰が不足すると、顔や頭がのぼせる、口が乾く、手足がだるい、ひきつるなどの症状がでます。

③気血のめぐりの悪化

湿気が高い、体や足が冷えるなど、気血(体のエネルギーや栄養)のめぐりが悪化することで、体のあちこちに不調がでます。とくに、湿気の高いときは、体を水がおおってしまうようになり、体が重くめぐりが悪くなり、足のひきつる原因にもなります。

 

鍼灸治療は、お身体の状態に合わせて鍼やお灸をしながら、お身体ごとこむら返りのなりにくい状態にしていきます。

 

まずは、

・水分、ミネラルをこまめに補給

・体を冷やさない

・お風呂は湯船につかる

・ときどきふくらはぎをストレッチ

などで予防しましょう。

 

応急処置は患部を伸ばすこと

こむらがえりが起きた場合は、応急処置として患部を伸ばします。

足の指を持ち、体の方へと引き寄せ、アキレス腱を伸ばしましょう。

ただし、無理やり一気に伸ばすと筋肉が損傷し、肉離れを起こすことがあります。慎重に、ゆっくり伸ばしてください。

 

早く涼しくなってほしいものですが、夏の疲れも出やすい時期になりますので、冷たいものを飲みすぎないことと、足を冷やさないように気をつけて、しっかり睡眠をとりたいものですね。(私も含め)

 

 

 


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