冬は体が冷えやすい季節です。
当院に、来てくださる女性の患者さんのお悩みも、やはり冷え症が多いです。
冷えが続くと免疫力が低下し、病気になりやすくなると言われます。
冷えを感じると、私たちの体は末梢の血管を収縮させて血流を悪くし、体内の熱を逃さないようにします。
冷えが続くと、血流の低下から体の隅々にまで栄養や酸素、さらに熱までもが行きわたりにくくなります。
そのため新陳代謝が鈍り、老廃物が溜まり、体温が下がってさらなる冷えを招きます。
その結果、胃腸の不調や倦怠感、便秘、頭痛など、様々な体調不良が起こりやすくなります。
さらに冷えが進むと、免疫細胞の機能が低下し、ウイルスや細菌などの外敵の侵入や増殖を許してしまいます。
したがって、冷えを防ぐことは、新型コロナウイルスやインフルエンザの感染症対策としても有効であると考えられます。
🔹ホルモンバランスの乱れ、生活リズムの乱れからくる、イライラなどのストレスによって体温調節が難しくなる。
🔹きつい下着や、靴下、靴などの締め付けによって血行の循環が悪くなる。
🔹女性の方が、男性に比べて筋肉量が少なく、筋肉をめぐる血液の量も少ないため体は冷えやすいです。
冷え対策には大きく二つの方法があります。
1️⃣外から温める方法
腹巻きやレギンスなどで、お腹から太ももまでしっかり温かくしましょう。
これらの部位には、血液や筋肉が多いため、手足を温めるより、効率よく全身が温まります。
湯たんぽやカイロなどを利用するのも良い方法でしょう。
冬は暖房が入った部屋でも、つま先や下半身が冷えがちです。レッグウォーマーやブランケットなどを用意し、体を冷やさないように工夫をしましょう。
2️⃣入浴も冷えの予防や改善に効果的
但し、熱い湯船に浸かるのは、交感神経を刺激して血管を収縮させ、血流を低下させるので逆効果です。
ぬるめのお湯にゆっくり浸かり、体の芯まで温めましょう。
もう一つの冷え対策は、体の中から温めることです。
🔹筋肉は、体の「暖房器具」と言われます..
体を動かすと筋肉は熱を出しますが.それだけではありません.. じっとしていても.生命維持のため.体は熱を発します、
その最大の熱源が筋肉です。
筋肉を増やしたり、維持するには、運動が欠かせません。
特に、20分程度のウォーキングや、スクワットや、かかとの上下運動、腹筋運動などで、大きな筋肉を鍛えるのがおすすめです。
🔹食事では、朝ご飯をしっかり食べて、生活リズムを整えましょう!
朝ごはんを食べると、内臓が活動を始めてエネルギーを生産してくれます.。そのため、朝から体が活動的になり体温は上昇します。
☆りんごや鮭、鱈、にんにく、しょうがなどは、体を温める性質を持っていますので、こうした食材を積極的に摂るのも、冷え対策に役立ちます。
☆体を温めるビタミン類が入っている食べ物(うなぎ、ナッツ類、豚肉など)