同じ姿勢を続けていると筋肉が収縮して硬くなります。 そのことで、血管が圧迫され血行が悪くなったり、硬くなった筋肉が神経を傷つけることにより痛みを感じる物質が発生します。その痛みを脳が感知すると、反射的に痛みが起こっている場所の筋肉をさらに収縮させるようになるため、肩こりの悪循環が起こります(その他、過剰な使用による筋疲労や精神的な緊張、自律神経の影響なども関係します)。 また、約7~8割の頭痛は「筋緊張型頭痛」といわれ、慢性の筋収縮や、それに伴う頭皮血管の収縮により起こります。この頭痛は、肩こりを伴うことが多く、肩首の筋肉の緊張が頭部への血行を悪化させているのも原因の一つと考えられます。
まずは、首から肩、肩甲骨(けんこうこつ)の周りの血流を改善し、筋緊張(きんきんちょう=筋肉のテンション)を解くために筋肉が硬くなっている場所をほぐしていきます。 なかなかとれない硬結(こうけつ=筋肉の凝り)には、鍼で直接筋肉を刺激することで筋肉の血流を改善し筋緊張を緩めます。また、お灸の温熱刺激により筋緊張を解き血行を促進する治療方法もあります。